TECHNOLOGY
of ACCEL
睡眠から
診断・予防・治療に。
スリープコンパスは、病気の診断や治療を目的とはしておらず、健康的な睡眠がとれているかを判定します。一方で、「脳と心の病気」の多くのケースで睡眠障害が併発することが報告されています。
睡眠障害
睡眠に何らかの問題がある状態のこと。日中にみられる睡眠障害の症状から事故につながる、または生活習慣病やうつ病のリスクも高くなることも。
精神疾患
脳の働きの変化によって、感情や行動などに著しいかたよりが見られる状態のこと。統合失調症やうつ病、双極性障害(躁うつ病)など。
神経変性疾患
認知機能障害など、さまざまな疾患における主要な症状の原因となっている脳の機能障害。アルツハイマー型認知症やパーキンソン病など。
発達障害
生まれつきみられる脳の働き方の違いにより、幼児のうちから行動面や情緒面に特徴がある状態。自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症 (ADHD) など。
多くのケースで睡眠障害を併発
双極性障害
45%
統合失調症
47%
うつ病
49%
睡眠不足が続くと ...
通常睡眠者でも深夜の
注意力は「酔っ払い並み」に
覚醒から 14.5 時間後には酒気帯びレベルに低下
4 時間未満の睡眠の
事故発生率は 11.5 倍に
7 時間以上睡眠のドライバーとの事故発生率比較
睡眠不足&過睡眠は
抑うつを招き、生産性を低下
7~8 時間の睡眠から不足も過剰もスコア低下
不規則な生活は不妊率を
40%上げ、流産率を 2 倍に
睡眠不足で時間が不規則な女性の方が不妊率が高く、また妊娠 3 か月以内に流産する確率が約 2 倍高い
睡眠不足を改善すると ...
メンタルの状態の改善
睡眠不足は前頭前皮質の働きを阻害し、偏桃体を活性化させる
睡眠不足の衛生指導により
3 年間で 12kg 減量相当の事例も
平均 1.2 時間延長、摂取カロリーは平均 270Kcal/ 日少なく
睡眠測定のハードルを下げる必要がある
睡眠状態を正確に知ることは、健康な生活に欠かせないこと。ところが、現在の睡眠測定はハードルが高く、時間も費用もかかります。正確に測定するためには、ポリグラフ検査(PSG)測定のため、終夜病院で過ごすことが必要。また脳波を測定するには、数時間かかり、技師がマニュアルでステージ判定していかなければなりません。
- 専用機器が必要
- ▶ 入院必須、検査場所が限られる、高価
- 装着、データ解析も大変
- ▶ 技師が必要、一夜効果の影響のみ
- 基本的に一晩の測定
-
▶ 日々のリズム変化は測定できない
(社会的時差ボケ)睡眠に影響する日中の活動は計測できない
INNOVATION
世界最高クラスの精度を誇る
中途覚醒検出アルゴリズム
従来の測定方法と大きく異なるのが、誰でも簡便に装着できる腕時計型ウェアラブルデバイス。
終夜の病院での測定も不要となり、眠り慣れたご自宅で日常生活を送りながら睡眠測定が可能に。世界最高クラスの精度を誇る中途覚醒検出アルゴリズムでの解析により、睡眠の量・質・リズムを知ることができます。
睡眠の予防、診断、治療の事業開発
精度の高い客観的な睡眠データを簡単に測定できるスリープコンパス。様々な睡眠課題層の課題解決に繋がるサービスを開発しています。
企業が睡眠に取組むべき理由
日本政府が健康経営を促進すると共に、社会動向も社員の健康を後押ししています。
①法的理由
「睡眠」による生活習慣病予防・こころの健康維持に期待が高まり、睡眠と生活習慣病・こころの健康との関係性がアカデミアや行政から高い注目を集めています。睡眠データの活用により、診断・治療・予防、加えて特定健診・特定保険指導への活用による予防につながると大きく期待されています。
②産業保健
睡眠健診を通じて、サポートを必要とする従業員にリーチすることができます。高ストレス者や長時間労働者など、休職リスクが高いと想定される従業員に対して、不眠状態とアブセンティズム / プレゼンティズムを計測し、個人と集団それぞれの観点で評価を行います。要改善者には、睡眠衛生指導およびマインドフルネスを提供し、睡眠改善を図ります。
睡眠医療に関する臨床研究をスタート
現在、多くの睡眠医療に関する臨床研究をスタートしております。数十ものオピニオンリーダーの医師の方々と、睡眠に係わる各種疾患について共同研究も開始。一部の研究には投薬の実態確認や疾患のリアルワールドデータの取得を目的に、製薬会社との協業も進めています。
虎ノ門病院睡眠呼吸器科と簡易診断を共同研究
睡眠時無呼吸症候群において、ウェアラブルデバイスを用いたデータの取得と解析を行い、睡眠時無呼吸症候群の診断をウェアラブルデバイスで行うことを目指しています。
桜十字グループとのヘルスケア事業共同開発
全国の桜十字グループの健診機関での睡眠健診をはじめ、遠隔医療など、医療・介護・予防医療など共同開発を開始しております。
久留米大学病院小児神経科と共同研究
小児神経の患者(自閉症スペクトラム症や ADHD など)の睡眠データの取得と特徴の解析を行う研究をスタートしております。
大阪大学大学院医学研究科 神経内科学講座と共同研究
パーキンソン病患者へのウェアラブル装着や ePRO により、運動症状と非運動症状の把握と判定アルゴリズム開発とその情報を臨床医の診療へ活用する研究をスタートしています。